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変形性膝関節症

 変形性膝関節症は、膝の軟骨が磨り減り、痛みと膝の変形をきたす疾患です。日本人の場合は特に疾患的な原因なく変形に至る一次性変形性膝関節症がその大半を占めています。変形が進行してしまった膝関節の根治的な治療には人工関節を要することが多くなる疾患です。50歳以上の女性の約70%、男性でも約50%が罹患している事が、2006年の調査で示され、国内で約3000万人の患者がいると推定されています。その明らかな原因は未だに分かっていませんが、女性に多く、外来に治療に来られる方の多くが中年以上の女性です。

 症状は膝の違和感、動作時の痛み(初期は、歩き始めや、正坐時、階段での痛み)、や水腫(膝の腫れ)などがあり、ひどくなってくると可動域制限、膝の変形(いわゆるO脚が多い)や歩行能力が低下し、安静時にも痛みが出現してきます。

 治療は、まず体重のコントロールや太ももの筋力訓練や可動域訓練(リハビリテーション)や温熱療法、薬物療法(痛み止め)、装具療法(足底板など)、ヒアルロン酸の関節注射などが行われます。ただ一般的にはすり減った軟骨は元には戻らず、変性疾患であるため月日とともに症状は少しずつ悪化していきます。保存治療を十分行っても痛みがあり、日常生活や仕事等に支障がある場合は手術の適応となります。手術療法としては、関節鏡での洗浄(関節のお掃除)、骨切り手術、人工関節置換術などがあります。関節のお掃除は効果が一時的であり、当科では行っていません。比較的若い方で変形が軽度であれば、関節を温存した骨切り手術で痛みが改善するケースも多く、当科でも積極的にこのような手術を行っております。また比較的高齢で変形が重度の場合は人工関節手術が行われます。人工関節には関節をすべて取り換える手術(人工関節全置換術)や、悪い方だけ(膝の内側だけ)人工のものに入れ替える手術(単顆置換型人工膝関節)などがあります。当科では侵襲の少ない方法での人工膝関節置換の手術を行っており、従来の方法に比べて手術後早期にも痛みが少なく、リハビリテーションにも有利な方法を採用しています。