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反復性肩関節脱臼

反復性肩関節脱臼とは、いわゆる脱臼ぐせです。普段われわれの肩関節が脱臼しないように安定化させているものに①静的安定化機構と②動的定化機構があります。①は関節の一番内側の組織である骨や靭帯などのことで、②はおもに腱板という筋肉からなっています。

 反復性肩関節脱臼では①の骨や靭帯が壊れていることが原因でおこり、②は働きが落ちているだけで構造的には正常です。リハビリをおこなったりすることで②を改善させることは可能ですが、根本的には①を直さなければ、脱臼はなおらないのです。それには手術をおこなうことが必要になるわけです。 つまりリハビリなどをおこなうことで動的安定化機構である腱板の働きなどは改善することが可能ですが、しっかり治すためには関節をつくる骨や靱帯の弛みを受傷するまえの状態にもどす必要があるので、反復性肩関節脱臼を治すためには手術が必要になります。補助診断として3DCTを使って立体的に骨形態を把握し、関節造影検査などにより関節唇の状態を正確に診断することが可能となります。これらによって患者さんの病態を正確に把握し、適切な手術をおこなうことを心がけています。
 
 手術は腱板断裂と同様に関節鏡をもちいておこなっています。具体的には径7mm 程度の創を3カ所につくり、関節鏡で肩関節内をみながら行います。関節窩に、アンカーといわれる吸収性の螺子のような器具を4本打ち込んで、反復性肩関節脱臼の根本的な原因である、緩んだ関節包靱帯や剥がれた骨を持ち上げるようにして固定します。 コンタクトアスリートや、もともと関節が過度に柔らかい反復性肩関節脱臼の患者さんに対しては、腱板疎部といわれる肩関節前方の脆弱部に縫合を加えて関節のボリュームを減少させるような手技を加えることもあります。 これらの手技を関節鏡で行うことによってスポーツや仕事への復帰が、より関節機能を温存した状態で可能になると信じています。術後は約4週間の装具固定としていますが、術後早期から理学療法士によるリハビリテーションを行います。術後約半年でほとんどのスポーツへの復帰が可能となります。